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研究レポート飼料への応用

■畜産・水産養殖における感染症予防に糖脂質(LPS)

畜産・水産動物の需要が高まると、限られた面積の飼育場では一度にたくさん飼育する過密飼育を行いがちで、飼育環境の悪化とともに、感染症の増加が大きな問題となっています。感染症の予防のため、これまでは抗生物質が使われていましたが、2003年にWHOが家畜への抗生物質の危険性を警告して以来、多くの国では畜産・水産養殖での抗生物質の使用を禁止しています。日本では全面禁止にはなっていませんが、使用停止の方向に進んでいます。今後、抗生物質に頼りすぎずに感染被害を防ぎ、生産性を高めるためには、動物自身の免疫力を高めることが一つの重要なポイントとなります。

自然免疫は、獲得免疫の発達していない、魚やエビで感染防御の中心となる重要な生体防御システムです。糖脂質(LPS)による自然免疫力の活性化は、畜産・水産養殖動物の感染防御に利用できます。

■養殖動物の成長促進に糖脂質(LPS)

最近の研究では、免疫力が高く元気な動物は、病気にかからず、餌をよく食べ、より大きく成長することが示されています。獲得免疫の発達していない魚やエビの免疫力を高める糖脂質(LPS)を餌に配合した鰻の稚魚は、そうでないものに比べてより早く大きくなることが明らかになっています。

■ワクチン効果の増強に糖脂質(LPS)

畜産・水産動物は、感染を防ぐためにワクチンの投与を行っています。ワクチン投与によって、動物の体内に特定の細菌やウイルスに対する抗体ができることで、病気から身を守ることができます。最近の研究で、自然免疫を活性化する糖脂質(LPS)が、動物の体内での抗体産生を増強する効果があることが分かってきました。

ところで、ストレスを受けているとワクチンを打っても、体内で抗体がうまく作られない場合があります。糖脂質(LPS)は、ストレスによって低下する免疫力をサポートし、抗体産生量の低下を予防する効果が期待できます。

ワクチン効果のサポート

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