ニュースリリース

─2005年10月21日 徳島新聞記事─

徳島ニュービジネス支援賞大賞を受賞した徳島文理大学大学院教授
杣 源一郎さん

13日から3日間開かれた徳島ビジネスチャレンジメッセ2005で受賞。テーマは「バイオ技術による安全・安心な食品、感染防除飼料の開発」。生物の免疫細胞である「マクロファージ」を活性化させ、免疫力を高めるとされる「小麦共生細菌糖脂質」を用いて家畜・水産養殖用飼料を産学官連携で進める。将来的には人間の医薬品や食品への応用も検討しており「多くの人をより健康にを目指して取り組む」と意気込む。

東京大学薬学部で水野傳一氏(同大名誉教授)に師事した。卒業後は大学助手などを経て、1986年に水野氏が設立した帝京大学生物工学研究センターに。水野氏との共同研究の結果、91年に小麦共生細菌糖脂質を発見し、当時の研究者としては珍しく特許化を図った。

当時から水野氏とともに、特許の必要性や産学官連携の重要性を説いていた。「もちはもち屋というように、研究者に商売はできないし、役人に研究・教育はできない。産学官の対等な役割分担があってこそ、われわれの研究成果も生きる」と強く訴え続けた。

しかし、当時は研究一筋で商売っ気のない研究者が是とされた時代。「全く相手にされませんでしたね。むしろ変わり者扱いで」と笑う。言葉にこそ出さないが「ようやく時代の流れが自分に追いついた」との思いも強いのだろう。

2000年9月に徳島文理大学に赴任。「運が良かった」と振り返るように、県内で産学官連携が広がる時期と重なった。「これまで苦労して蓄積してきたことを実現化させる大きい意味を持った(徳島での)5年間になった」と感慨深そうに語る。

東京に妻と大学生の長女を残し、徳島市内で一人暮らし。岡山県出身。54歳。

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