ニュースリリース

─2007年5月9日 毎日新聞記事─

研究の現場から:糖脂質販売する企業設立--徳島文理大の杣源一郎教授/四国

「技術は研究で終わっては意味がなく、実用化させて社会貢献に結びつかせなければならない」。こう力説するのは徳島文理大大学院(徳島市山城町)の杣(そま)源一郎教授(55)。杣教授は生物の健康維持と関連の深い細胞「マクロファージ」の研究を続ける。この細胞を活性化させることで、人間や家畜の病気予防に応用することを目指しているのだ。

杣教授は10年以上前、小麦や果物に共生している「パントエア菌」の糖脂質が、マクロファージを活性化させることを発見。この糖脂質を、小麦粉を発酵させて抽出する方法も見つけた。これにより糖脂質が安価にしかも安定供給できる素材となった。そこで昨年7月、糖脂質の販売などを行うベンチャー企業「自然免疫応用技研」を高松市に設立。技術の普及に乗り出した。

「例えば家畜の疾患防止のため飼料に抗生物質を混ぜるのが今は主流だが、抗生物質はより強力な耐性菌を生む危険性があるため、禁止される方向にある。健康につながるマクロファージの活性化の研究分野を注目してほしい」と杣教授は語る。【大久保昂】

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