ニュースリリース

─2009年1月24日 四国新聞記事─

地域が元気
小麦発酵抽出物

健康産業分野で活用

「健康食品や肌に優しい化粧品を作る素材の小麦発酵抽出物(糖脂質)を製造・供給」と語る自然免疫応用技研(株)(高松市)の河内千恵社長。

小麦から糖脂質(パントエア由来)を抽出する研究は、河内社長が所属する杣源一郎徳島文理大学教授の研究グループが行ったものである。

糖脂質は小麦から発酵培養でパントエア菌を増やし、質と量を規格化、安全・安定的な機能を持ち、低コストで抽出した。感染症の予防、アトピー性皮膚炎やアレルギー抑制、高脂血症改善、鎮痛作用など、免疫の中枢機能を活性化することで、生体の恒常性を制御し、多様な効果を発揮するのだ。

河内社長は杣教授らと共同で2006年7月に会社を設立。事務所は県の支援で、インキュベート施設であるネクスト香川に入居、初期投資の抑制ができた。

研究者ばかりでの創業だったため、経営ノウハウなどの面で外部の支援を受けた。大阪中小企業投資育成(株)などの助成で資金を確保し、信用・営業力の向上につなげた。

展示会の出展などで多様な販売ルートの確保に努めた。新連携事業の認定を受け、健康食品、ペット食品、飼料などのメーカーや販売会社と連携し、市場開拓を行った。

また、免疫活性化能試験の受託解析などの検査やヒト検体中の糖質、タンパク質などの分析試験の受託業務を行い、糖質バイオ事業の強化にも力を入れている。

今では、小麦発酵抽出物を機能性食品、スキンケア用品、動物飼料、ペット用食品の工場に供給。試薬にも使われ、医薬品など多様な分野との連携を進めている。

海外でも、サンディエゴ(米国)での展示会参加やリヨン(フランス)の企業と連携している。

河内社長は「糖脂質を活用する機能性食品の加工を、四国内企業にも広めたい」と、地元での糖脂質の加工産業の集積に力を入れている。

問い合わせは(087(811)1752)。
(中小機構四国支部・田邊正彦)

■ひと言
大学発ベンチャーは研究開発型が中心で、資金回収に時間を要する事業が多く、マネジメント能力の向上や人材の確保が課題。公的支援期間や金融機関からの資金調達、外部機関活用による経営ノウハウの強化、支援期間や関連企業とのネットワークづくりが不可欠。

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