ひげ博士の最新免疫学講座

第4回 メタボの話(2008年8月 No.4より)

ひげ博士メタボ、メタボと騒がれておるが、正確にはメタボリックシンドローム。何でも省略するのは日本人の悪癖じゃのう。
さて、メタボの根本問題は脂肪だが、脂肪の代謝とマクロファージは大事な関係があるのじゃ。コレステロールはすべての細胞にとって必要な脂肪だから、体中に運ばなくてはならん。それを担っているのがLDL(低比重リポタンパク質)で、世間では『悪玉コレステロール』と言われておるが、これは非科学的で良くない言い方じゃのう。このLDLは酸化されると酸化LDLという物質になるが、これは毒性が高いと言われておる。体の至る所で酸化LDLは出来るんじゃが、マクロファージが極めて効率よく取り除いてくれていて、体は守られておるのじゃ。しかし、もし、LDLと活性酸素が非常にたくさんあるとマクロファージも対処しきれない、例えば動脈じゃよ。血管が傷つき、炎症が続くとLDLが酸化され続ける。それを除こうとやってきたマクロファージが動けなくなっても食べ続け、その結果、マクロファージの細胞内にコレステロールの油滴がたくさんたまってしまうんじゃ。この状態を動脈硬化症と呼んでおる。日々、マクロファージが処理出来る範囲でコレステロールを制御する生活しておくことが出来れば、マクロファージが酸化LDLを取り除いてくれるので、健康な状態が保てるということじゃな。

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

 

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