ひげ博士の最新免疫学講座

第6回 耐性菌の話(2009年3月 No.6より)

薬剤耐性菌の話を確認しておこうかのう。
体の中に常にいる細菌の多くは普段静かに暮らしておるのじゃが、体の免疫が弱ってくると体の中に侵入して病気を引き起こすことがある。たとえば黄色ブドウ球菌、や腸球菌じゃの。これらの細菌の中には抗生物質の作用を回避することができる薬剤耐性を身につけているものがおる。手術などで体が弱ると、普段体に潜んでいるこれらの菌が増えてくるんじゃが、抗生物質が効かないので困っているんじゃ。
防ぐ手立てがない?いやいや、自然免疫が普段働いているからこれらの細菌は静かにしておる。だから、自然免疫の力を低下させないようにすることが肝心じゃ。
ひげ博士ところで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌などのグラム陽性菌は抗生物質でやられた腸の細菌環境を整えるのにはよいが、薬剤耐性菌を抑制する自然免疫のちからにはあまり役だっていないようなのじゃ。この自然免疫力はグラム陰性菌の糖脂質(LPS)でないと働かないことがわかってきてのう、乳酸菌と糖脂質のコンビネーションは抗生物質治療には欠かせないのう。

 

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

 

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