ひげ博士の最新免疫学講座

第8回 免疫進化の話(2009年9月 No.8より)

皆さんお元気かのう。
これまで、異物を何でも食べる食細胞、つまりマクロファージが体を健康に維持する中心的な細胞という話をしてきた訳じゃが、アメーバやゾウリムシのような単細胞生物はどうかのう。これがどうして、こやつらも異物を食べて消化して栄養にしている、いわばマクロファージなんじゃ。単細胞動物から我々のような複雑な多細胞動物が進化してきたと考えれば、人間もマクロファージから生まれた様なものじゃのう。
ひげ博士そう考えてみると、いろいろなことがわかるものじゃ。例えば、無脊椎動物のエビに小麦発酵抽出物を与えても、人間と同じようにマクロファージが活性化して、異物をどんどん食べるようになるし、ウイルスなどの病原体に対する抵抗性も得られる。驚くべき事に、マクロファージ活性化に必要な小麦発酵抽出物の体重あたりの量はエビでも、人間でも、家畜でも同じなんじゃ。これは水産大学校の高橋先生のすばらしい発見じゃが、自然免疫とマクロファージは進化の過程でしっかりと保存されてきた大事なシステムということじゃな。

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

 

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