ひげ博士の最新免疫学講座

第9回 テロメアの話(2009年12月 No.9より)

ひげ博士おもしろいことがあるのう。知らんのか。それでは、話してあげようかのう。
テロメアという遺伝子の端は細胞分裂のたびに短くなる。それで細胞分裂の回数は決まっておると考えるお人もおるんじゃ。実際に年をとるにつれ、テロメアはだんだん短くなってくるものじゃ。ところが、生殖細胞はテロメアを長くする酵素、すなわちテロメアーゼを持っておる。だから、赤ちゃんはちゃんと長いテロメア持って生まれてくるんじゃな。大人の乳腺細胞の核から作られたクローン羊のドリーのテロメアはちゃんと短かったと言われておる。
ところで、マクロファージのテロメアが短いと活性酸素(酸化ストレス)によってダメージを受けやすくなるということが報告されたんじゃ。さらに、なんと、あの糖脂質がマクロファージのテロメラーゼ活性を高めるのじゃ。つなげて考えてみると、わしのような年寄りのマクロファージは活性酸素にやられやすいのじゃが、糖脂質を摂ることでマクロファージが若返り、酸化ストレスにも強くなる可能性あるということじゃ。おもしろいのう。

 

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

 

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