ひげ博士の最新免疫学講座

第23回 神経細胞の話(2013年6月 No.23より)

皆さん。ひげ博士じゃ。本日も前回に引き続き、脳のマクロファージの話をしようかのう。ちょっと変わったマクロファージならではの特徴といえるかのう。

皆さんご存じのように、人間の体の細胞は死んで、次に新しい細胞が生まれることが繰り返されて、どんどん新しい細胞に入れ替わって生きておる。しかし、神経細胞だけは生まれてこのかた同じ細胞を使っており、生まれ変わることはない・・・・・・と思われておったのじゃ。

少し前の2004年の論文*になるが、愛媛大のグループが、マイクログリアが、脳の主役である神経細胞、脳の構造を支えるアストロサイト、それに神経細胞の維持と栄養補給をするオリゴデンドロサイトに分化誘導できることを報告しておる。どうやって誘導したかというと、ただ、マイクログリアを10%の血清を含む培地で3日間培養後に、2日間70%の血清入り培地で培養しただけという。マクロファージの多機能性は幹細胞に近い性格なのじゃな。

さて、これを応用すれば、脳がダメージを負っても、回復出来そうじゃのう。なになに、わしの物忘れのひどさもこれを使えば回復できるかじゃと、フォフォフォフォ。そりゃいいアイディアじゃ。

*: Glia, 45: 96-104 (2004).

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

 

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