ひげ博士の最新免疫学講座

第40回 小脳の話(2017年9月 No.40より)

皆さん、ひげ博士じゃ。運動によい季節になってきたが、皆さんはちゃんと運動しておるかな。運動には知覚と運動機能を統合する小脳の働きが重要じゃが、小脳にもLPS受容体(TLR4)が存在していて、働いている論文があるので、紹介しよう。

小脳にはプルキンエ細胞という、食品の機能性成分でご存知GABA(ギャパ)が働く神経細胞がある。この神経細胞はバランスや運動機能の学習に関与しているのじゃが、この細胞にTLR4がたくさん存在しているのじゃ。LPS受容体(TLR4)が生まれつき無いマウスがおるが、これまでにもこのマウスは感染症に弱いことや、アレルギーになりやすいことが知られておった。Zhuらの報告*によると、それだけでなく、運動障害や小脳の発達障害、プルキンエ細胞の減少なども見出されたのじゃ。つまり、LPS受容体が小脳の発達に関わっていることや、運動機能と関わっているということじゃ。

この論文ではプルキンエ細胞のLPS受容体が何を受け取っているかについて述べられていないが、LPSがビタミンと同じように身体に必要な成分として考えると、LPSがそれを担っていると思うのじゃが、どうかのう。

*: Jian-Wei Zhu et al., Front Neurosci 10: 33. doi:10.3389/fnins.2016.00033

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

ひげ博士

 

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