リポポリサッカライド(LPS)は、リーキーガットの人が摂取しても大丈夫ですか?

リーキーガットとは、日本語で「漏れる腸」。腸菅を作っている細胞と細胞の間に隙間ができて、そこから腸の内容物(細菌や食べ物のかす)が体の中にはいってしまう病気です。

 

リーキーガット

 

まず、LPSがリーキーガットの原因になるわけではありません。もともと腸内にはたくさんの腸内細菌と、細菌由来のLPSが常に存在しており、そのことでリーキーガットになるとしたら大変です。リーキーガットの原因はストレスや小麦由来の食品の食べ過ぎによると言われています。

次に、リーキーガットになっているときに、LPSを摂取すると体に悪いかどうかです。腸内では、口から入るLPSは、腸内細菌が持っているLPSの量と比較して誤差の範囲になるため、問題にはなりません。LPSは、野菜や穀類といった食事を通して口から摂取されますが、それらのLPSについて心配する必要はありません。

ところで、リーキーガットは別にして、もともと腸内にLPSがあるのに、LPSを口から摂取した方が良いのはなぜかということですが、おそらく口の中が、免疫活性化の重要な作用点だからではないかと考えられます。腸内では腸内細菌由来のLPSが自然免疫を活性化していますが、食品からもたらされるLPSは口腔粘膜の自然免疫も活性化しているということですね。

健康維持に欠かせないLPSを補給しよう

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

LPS活用事例
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