外界に晒されている皮膚は、物理的な損傷や紫外線の影響を受けやすい組織です。しかし、皮膚には傷を治していく能力があります。その治していく力を高めるのが「リポポリサッカライド(LPS)」です。
皮膚に傷ができたとき、傷口に細胞が集まってきて傷口を埋めていくことが必要です。これを細胞の遊走といいます。LPSは、表皮の細胞を増やすとともに、遊走能力も高めることがわかっています。
このことから、皮膚にLPSを塗ることで、傷の治りが早くなることが期待できます。実際に、火傷の治りが早いという結果も出ています。
健康維持に欠かせないLPSを補給しよう
LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。