美白のためには、3つの対策があります。
①メラニンを作る必然性を避けること(すなわち紫外線を避けること)
②メラノサイトがメラニンを作る過程を邪魔すること
③できてしまったメラニンを速やかに分解・排出すること
そもそもメラニンは、紫外線が肌を傷つけることを防ぐために生成されるため、作られて当然の物とも言えます。ですが、危険が去った後には、速やかに分解・排出させたいものです。
メラニンはメラノサイトという細胞の中で、いくつかの酵素反応を経て作られた後、メラニンのボール(メラノソーム)となってメラノサイトから吐き出されます。このメラノソームは隣にいるケラチノサイトという表皮細胞に取り込まれ、ケラチノサイトの中で分解されます。また、ケラチノサイトは肌の表面に移動して最後は垢になって剥がれ落ちる(ターンオーバー)ため、そのルートでもメラニンが排出されます。
リポポリサッカライド(LPS)は、ケラチノサイトの中でのオートファジーメカニズムによってメラノソームの分解を促進することがわかっています。また、ケラチノサイトのターンオーバーも促進するため、できてしまったメラニンを速やかに分解・排出することも助けるのです。
健康維持に欠かせないLPSを補給しよう
LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。