LPSは老化にかかわるデメリットも回避する!アルツハイマー病や免疫力との関係とは

LPSは、グラム陰性細菌という種類の細菌を構成する物質で、体内に侵入した異物や病原菌を死滅させる免疫細胞の「マクロファージ」を活性化して、病気に負けない身体作りをサポートしてくれます。このように、身体全体を正常な状態に保つための「免疫力」を高める効果があることで注目されているLPSですが、実は、老化に関わるさまざまな症状をサポートする働きにも期待できます。

そこでここでは、LPSが老化によるどのようなデメリットを回避してくれるのか、LPSの取り入れ方と併せて詳しくご説明します。

LPSが老化にかかわるさまざまなデメリットを回避する!

LPSは、老化に関わるどのようなデメリットを回避してくれるのか、詳しく見ていきましょう。

LPSがアルツハイマー病のリスクを下げる

LPSは、アルツハイマー病のリスクを下げて、認知症を予防する効果が期待できます。

アルツハイマー病は、進行性の脳の疾患の一つで、記憶や思考、行動にゆっくりと障害が起こり、日常生活に必要な単純な作業もできなくなる病気です。認知症の60~70%が、アルツハイマー病が原因だと言われています。

アルツハイマー病を発症した人の脳内には繊維状の「アミロイドβ」という不溶性物質がシミのようにできる・増えるのが特徴。アミロイドβが神経細胞を犯すことで、認知症の症状が出てくるのです。

アミロイドβは加齢によってある程度増えてきますが、健康な状態であれば、脳内のマクロファージである「マイクログリア」が排除してくれます。しかし、アルツハイマー病の場合は、アミロイドβを排除するマイクログリアの能力が落ちているため、処理することができません。

LPSには、マクロファージを活性化させる働きがあるため、マイクログリアの働きも活性化され、アルツハイマー病の予防が期待できるのです。実際に、老化が促進されているマウスを使った実験では、LPSを与えたマウスはアミロイドβの能力の低下が見られず、アミロイドβの蓄積や記憶力の低下が抑制されることが確認されています。

老化によって衰えた免疫力をサポートする

免疫力は、思春期から20歳頃をピークに、年齢と共に下がってしまいます。年齢を重ねるに従って、風邪を引くとなかなか治らない、傷がなかなか消えない、などの症状を実感するのは、免疫力が衰えてしまうからなのです。

しかしすでに説明した通り、LPSにはマクロファージを活性化させる働きがあります。

マクロファージは、体内に侵入してきた異物を排除したり、異物の情報を細胞に伝達したり、 異物と結びついて感染を防ぐ「抗体」を作らせたりるなど、免疫をコントロールする役割を担っています。そのため、マクロファージが活性化することで、老化によって衰えた免疫力もアップできるのです。

傷の回復を早くする

ケガをするとマクロファージが異常を察知して、傷口から体内に侵入した細菌を食べて死滅させます。さらに、マクロファージの仲間である白血球の「好中球」や「単球」を呼んで、ケガをして壊れた細胞を排除し、傷口を塞いで血管を繋ぐのです。高齢者の傷の回復が遅いのは、マクロファージの働きが衰えていることが原因の一つです。

そのため、LPSを摂取することでマクロファージが活性化されると、細菌を死滅させる作用や細胞の修復力が高まるため、傷が早く回復できます

さまざまな痛みを和らげる

LPSには、重苦しい鈍痛や、ズキズキする疼痛など、高齢者特有の痛みを和らげる効果が期待できます。

LPSには、脳内で働く神経伝達物質の一種「βエンドロフィン」を誘導する作用もあります。βエンドロフィンは、鎮痛効果や幸福感などが得られる物質で、脳内麻薬とも呼ばれています。そのため、LPSによってβエンドロフィンが誘導され、痛みの緩和に繋がるのです。

細胞の老化を防ぐ

細胞には寿命があり、分裂することができないと老化してしまいます。遺伝子の末端には「テロメア」というDNAとタンパク質の複合体があり、細胞分裂のたびに短くなっていきます。テロメアが短くなって分裂が止まるのが、細胞が老化する原因です。一方で、酵素の「テロメラーゼ」にはテロメアを長くする働きがあり、細胞の老化防止につながります。

実はLPSには、酵素の活性を高める作用もあり、テロメラーゼも活性化されるという実験報告もあります。つまり、細胞の老化を防いで若々しさを保ってくれることが期待されるのです。

老化にかかわるさまざまなデメリットを回避するためには、免疫力を上げることはとても重要です。適度な運動や十分な休養を取り入れながらLPSを積極的に摂取して、 いつまでも若々しい身体を維持しましょう。

健康維持に欠かせないLPSを補給しよう

LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。

LPS活用事例

この記事の著者
やさしいLPS編集部

食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。

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