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細胞試験

アクアポリン遺伝子発現(保湿)

■試験概要

ヒトケラチノサイト培養細胞(DJM-1)を用い、培養液に検体を添加し、一定期間培養した後に、細胞から総RNAを回収します。総RNAの一部からcDNAを合成し、アクアポリン1やアクアポリン3の遺伝子の発現量を定量的PCR(qPCR)により解析します。補正用のハウスキーピング遺伝子にはGAPDHを使用します。陽性対象にはマグネシウムを用います。尚、同時に、細胞に対する検体の影響(増殖抑制、細胞障害性)も測定できます。

■試験の意義

アクアポリンは細胞の水の通り道として働くタンパクで皮膚の細胞では保湿に関係します。

■実施例
マグネシウムイオンのDJM-1細胞におけるアクアポリン3遺伝子の発現誘導

※ヒトケラチノサイト培養細胞(DJM-1)の培養液に、酢酸マグネシウムを添加して培養した後、細胞からRNAを抽出し、cDNAを合成し、アクアポリン3遺伝子の発現量を定量的PCR(qPCR)により解析した。
※酢酸マグネシウム濃度(50mM)、N=3の平均とSDを表示、**:コントロールとの2群間のstudent’s-t-test、P<0.01

■納期

細胞、検体、試薬の準備が整ってから1か月が納期の目安です。

■注意事項
  • グリセリンも濃度によってはアクアポリン3と1の遺伝子の発現誘導が認められますので、検体にグリセリンも含まれている場合はグリセリンの影響の測定も同時に行うことをお勧めします。
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