腸内細菌由来のLPSは腸の蠕動運動に関係することが報告されています。
ヒトの体の細胞数よりもはるかに多い数、100兆個もいると言われる腸内細菌ですが、このうち、少なくとも半数はLPSを持つグラム陰性細菌です。腸内のグラム陰性細菌から遊離するLPSが腸の筋肉マクロファージに作用すると、BMP2という物質を出して腸の神経細胞を刺激します(*1)。すると神経細胞は外筋層に蠕動を促します。こうして、腸内のLPSは腸の蠕動運動、つまり便秘の予防にも係っています。
(*1)Crosstalk between Muscularis Macrophages and Enteric Neurons Regulates Gastrointestinal Motility, Cell 158: 300-313 (2014)
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