インフルエンザワクチンによる効果的な感染予防に、LPSの経口摂取が有効であることが報告されています(*1)。
ワクチンとは、一度病原菌に晒されるとその病原菌に対する抗体が体の中につくられて、2度目に感染した時には症状が出ないか軽くてすむ、という獲得免疫の原理を応用した予防法です。従って、インフルエンザワクチンとしては、インフルエンザウイルスの一部とか、殺したインフルエンザウイルスが投与されます。ところがこの時、インフルエンザウイルス成分の投与だけでは抗体は効果的に誘導されず、助け(アジュバンドと言います)が必要です。LPSは、この助けとして最高です。
動物実験では、LPSをアジュバンドとしてワクチン投与した場合、抗体産生が有意に高まるので、将来的には注射ではなく、舌下ワクチンの開発も夢ではないことが示されています(*1)。
(*1)A Lipopolysaccharide from Pantoea Agglomerans Is a Promising Adjuvant for Sublingual Vaccines to Induce Systemic and Mucosal Immune Responses in Mice via TLR4 Pathway, PLoS ONE 10(5) e0126849.(2015)
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