皮膚は、表皮、真皮、その下の皮下脂肪からなります。表皮は厚さがわずか0.2mm程度。そこに最も多い細胞が表皮細胞(ケラチノサイト)ですが、表皮の最下部で分裂したケラチノサイトは、上に押し上げられていきながら、細胞の形態を変えていき、下から基底層、有棘層、顆粒層、角質層と形状の違う細胞群が重なっています。一番上の角質細胞は、すでに死んでいる細胞で、角質細胞の隙間を皮脂が埋めています。角質細胞と皮脂は、ちょうどレンガとモルタルのような関係で、肌の一番上の大事なバリアとなっています。角質層は、古くなってバリア機能が悪くなると「垢」となって剥がれ落ちます。表皮の細胞が全て入れ替わることをターンオーバーと呼び、健康な肌では、1カ月程度で入れ替わります。
表皮内には、ケラチノサイトのほか、マクロファージとよく似たランゲルハンス細胞や、免疫・炎症の調節をするT細胞もいます。
ところで、表皮顆粒層の第2層目には、タイトジャンクションという構造があって、隣り合う細胞同士の間隙をぴったりシールしています。皮膚では、このタイトジャンクションがあるおかげで、外部からの異物の侵入が防がれ、内部からの水分の蒸散も防がれています。皮膚というのは、簡単に分子が出入りできる構造にはなっていないのです。
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