LPS動物経口投与試験
現代社会において、アレルギー、メタボリックシンドローム、癌や新興感染症などの罹患率が高くなっています。これら疾患の発症には、直接的・間接的、あるいは習慣的・遺伝的要因がありますが、共通して言えることは、ストレスや加齢によって免疫力が落ちた時に発症や進行が加速されることです。従って、免疫力は、環境が変化し、食生活が欧米化し、運動量が低下している現代社会において、「健康で長生き」を支えるためのキーワードといえます。
ところで、このキーワードはヒトだけではなく、ヒトと生活を共にするペットにおいても同様です。少子高齢化の現在、ペットは癒しのための重要なコンパニオンです。しかし、血統書重視の風潮や小型化をめざす交配による遺伝的弱体化のほか、室内での飼育が増え、遺伝的、後天的に、免疫力が低下したペットが多くなっています。その結果、免疫力低下に起因する疾患も増加しています。例えば、イヌの疾患中4%が皮膚疾患ですが、中でもアトピー性皮膚炎が大きな割合を占めます。そして、ペットのアトピー性疾患の治療は、対処療法的な治療法がほとんどで、ヒト以上に高額であり(30,000円~/月)、治療効果も低いという課題があります。従って、我々と生活を共にするペットについて、育種と飼育を考え直すとともに、免疫力を日常的に向上させうる安全・安心な食、製品が必要とされています。
本試験では、自然免疫担当細胞であるマクロファージを活性化させるLPS素材(パントエア菌LPS;IP-PA1含有)の経口投与による、犬のアトピー性皮膚炎に及ぼす作用について検討を行いました。(図1、図2)。
図1 シーズーのアトピー改善症例
図2 ミニチュアダックスフンドのアトピー改善症例
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