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LPS養殖動物試験

ヒラメのマクロファージの貪食能の増強

LPS素材が水産養殖現場での感染防御のための画期的な機能を持つことを示すデータが蓄積されつつあります。

今回は、愛媛県のヒラメの養殖現場において、LPS素材(パントエア菌LPS;IP-PA1含有)を配合した飼料を6ヶ月与えた群より、血液を採取し、白血球の中のマクロファージと好中球による、連鎖球菌(イニエ)とエドワジュラに対する貪食率について調査を行ないました。その結果、コントロール飼料群と比較して、好中球、マクロファージとも、エドワジュラとイニエに対する貪食率が有意に上昇しており、LPS素材の投与が、貪食細胞の貪食能の増強を招き、このことが、感染防御を高めている理由のひとつであることが示唆されました。

図1 LPS素材投与6ヶ月後のヒラメのマクロファージの貪食能

図1

魚血液にレンサ球菌・エドワジエラ菌 を加え、標本作製後、染色して顕微鏡観察。レンサ球菌あるいはエドワジュラ菌を貪食している好中球と単球を計測し、総白血球数に対する割合を貪食率(%)とした。

*:有意差有り

※この記事は、当社の研究成果に関する学術的な情報を提供するものです。特定の製品の効能・効果を宣伝、広告するものではありません。解説者の許可なく、商業目的として転載することや、内容に変更を加えたり、複製を行うことを禁じます。

研究レポート 目次
LPS細胞実験
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