LPS動物経口投与試験
鶏にサルモネラに対するワクチンを接種すると、体内でサルモネラに対する抗体が作られ、血液中に検出量が高まります。一方、ワクチン接種の前に、ストレスを受けたと同様な状況にするためデキサメタゾン(ステロイドの1種)を投与しておくと、抗体産生量が有意に低下します。ステロイド/ストレスによって免疫系が抑制されていることがわかります。ところが、デキサメタゾンを投与する前に、自然免疫活性化物質であるLPS(パントエア菌由来;IP-PA1)を経口投与しておくと、完全ではありませんが、抗体産生量の回復が見られます。すなわち、自然免疫活性化物質であるLPSの予防的経口投与は、ストレスへの抵抗性を与えることがわかります。
図1:ストレスによる抗体産生能低下の回避
Immune recovery effects of immunopotentiator from Pantoea aggromerans 1 (IP-PA1) on low antibody productions in responce to Salmonella enteritidis vaccine and sheep red blood cells in dexamethasone-treated stress chicken models T. Hebishima, Y. Matsumoto, G. Soma, C. Kohchi, H. Hayashidani, G. Watanabe, K. Taya, Y. Hayashi and Y. Hirota. Journal of Veterinary Medical Science, 72(4):435-442 (2010)
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