─2004年8月2日 日経産業新聞記事─
メディカル&アート
化粧品会社のメディカル&アート(東京・渋谷、酒井義雄社長)は小麦粉を発酵させた新成分を配合した化粧品を開発した。新成分は徳島文理大学の杣(そま)源一郎教授が開発した技術を利用して量産化する。皮膚の免疫力を高め、肌を保湿する効果があるとしており、アトピー性皮膚炎などに悩んでいる女性向けに、まず保湿クリームとして商品化し、9月から販売する。
新成分は体内の異物を処理する働きを持つマクロファージ細胞の一種であるランゲルハンス細胞を活性化させ、皮膚の免疫機能を高めるという。当初1kgの小麦粉抽出物の生産に10万kg(5千万円相当)の小麦粉が必要だったが、昨年8月に杣教授が発酵に成功。生産コストを1kg当たり200万円程度に下げるメドがついた。
同社は「ミニヨン」の商品名でクリームを発売する。価格は30g入り5,250円。水溶性で、肌に塗ってもべとつかない。紫外線で破壊された細胞の修復や火傷(やけど)などの炎症にも対応する。
9月から月産2万個体制とし、化粧水やリップクリームも今後商品化していく予定。2005年度で10億円の売上高を目指す。
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