自然免疫応用技研株式会社

ニュースリリース

かげ

─2023年4月19日 健康産業新聞 第1762号─

LPSの経口摂取でマクロファージ活性化、エイジングケアの研究も進む
自然免疫応用技研(高松)

自然免疫応用技研㈱(香川県高松市)は、植物由来のLPS原料の製造販売を行う。同社のLPSは、小麦、イネ、リンゴに共生するパントエア菌から抽出し国内GMP準拠の工場で製品化している。『免疫ビタミン®』としてサプリメントはじめ、飲料、化粧品に幅広く活用されている。LPSは、マクロファージを活性化することで免疫賦活作用はじめ様々な機能性が報告されている。

「皮膚粘膜に対する免疫調整作用」では、ダニ抗原を感作させたマウスへLPSを経口摂取させたところ、アトピー症状の緩和、血中IgE量、ペリオスチン、TARCの低下を確認した。このことからLPSは、アトピー性皮膚炎の抑制に関与している可能性が示唆された。

また、近年は、老化によりマクロファージの異物処理能が低下する可能性があることから、LPSによる貪食能増強効果などアンチエイジング分野の研究も強化している。

物性の特徴は、①他の免疫賦活素材と比較して微量で効果を発揮する、②食品用は粉末で水溶性のため、様々な食品への配合性に優れる、③無味無臭で配合剤として適している、④脂質と糖鎖が結合した両親媒性の分子構造をしており、化粧品用では、皮膚角質層に親和性が高いなどの特長がある。

安全性について、LPSは直接血管内に注入されると、血中免疫細胞と反応し炎症を起こすが、経皮・経口で摂取する場合に炎症を起こすことはない。自然免疫応用技研では、動物実験、臨床試験を繰り返し、安全性データを蓄積。既に米国FDAが管轄するGRAS認証を取得し、昨年6月にはダイエタリーサプリメントの新規栄養成分NDIの承認を受けた。免疫サプリメントが人気の米国はじめ、海外での販売も力を入れていく。

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