自然免疫応用技研株式会社

ニュースリリース

かげ

─2022年12月21日 健康産業新聞 第1754号─

皮膚炎症改善・パルボウイルスの予防効果など確認
自然免疫応用技研

自然免疫応用技研(香川県高松市)は、 食用植物に共生するパントエア菌から抽出した『パントエア菌LPS(LPSp)』を展開。マクロファージの活性化による免疫賦活作用をはじめ、肌の線維芽細胞の増殖、毛細血管の増強効果などが確認されており、サプリメント、飲料、化粧品に多く活用されている。また、無味無臭で配合剤として適している事から、嗜好性が重視されるイヌ・ネコ向けのペット食品にも近年、採用が進んでいる。

LPSpは①他の免疫素材と比較して微量で効果を発揮する、②食品用は水溶性で、あらゆる食品への配合性に優れる、③無味無臭で配合剤として適している、④脂質と糖鎖が結合した両親媒性の分子構造をしており、化粧品用では、皮膚角質層に親和性が高い、──などの特長がある。

ヒト向けサプリ同様、ペットに対しても免疫賦活効果が期待できるほか、同社では皮膚炎症改善効果、パルボウイルスの予防効果などのエビデンスを確立。アトピー性皮膚疾患を発症している153頭のイヌにLPSpサプリを摂取させたオープン試験では、1~2ヵ月後に58.8%の改善効果が認められ、重篤な副作用は見られなかった。また、性別毎に見るとオス69.1%、メス50.6%とオスの改善率が高く、犬種別ではシーズー、トイプードルの改善率は約4割であるのに対し、チワワは約8割が改善した。イヌパルボウイルス症例のイヌ38頭を3群に分け、それぞれインターフェロン、タミフル、LPSpを摂取させた試験では、LPSpを与えた群の生存率が8割を超えた(グラフ)。

安全性について、LPSは直接血管内に注入されると、血中免疫細胞と反応し炎症を起こすが、経口・経皮で摂取する場合に炎症を起こすことはない。同社は、動物実験、臨床試験を繰り返し、安全性データを蓄積・昨年10月には米GRAS認証を取得し、今年6月には米FDAにより新規栄養成分(NDI)の承認を受けた。


イヌのパルボウイルスに対する生存率

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